春の潜入捜査週間
○エピローグ○

「で、これが依頼の写真だ」
 いつもの格好に戻った蛮と銀次は、現在HONKYTONKにいた。
 白いシャツの胸ポケットから取り出したのは、くしゃくしゃになった一枚の写真。
「…たしかに。それにしても、くしゃくしゃね」
「無理言うなよ、これでも大変だったんだぞ!」
「そうだよ! 大変だったんだから」
 ヘヴンの何気ない一言に猛烈に講義する二人。その勢いは思わずヘヴンが椅子ごと後ろに下がるほどだった。
「それで、どうだった学校は? ちったぁ面白かったか?」
 カウンターで新聞を読んでいた波児がふと、新聞から顔を上げてそんなことを尋ねてきた。それにヘヴンも、
「そうそう、どうだった全寮制の男子校?」
 うきうきと嬉しそうに尋ねてくる。
 顔を見合わせた蛮と銀次は途端に、苦虫を噛み潰したような顔になって声をそろえてこう言った。
「「あんなところ、もう絶対にイヤだ!!」」


end